「黒皮面と切削面によるメッキ仕上がりの違い」について記します。
本コラムにて、
「黒皮面へのメッキ」と
「切削面へのメッキ」は
仕上がりが”基本”異なる
ということを覚えていただければ幸いです。
①どのように異なるの?
②”基本”ってどういうこと??
黒皮面と切削面による出来の違いを見ていきましょう。
黒皮面へのメッキ
黒皮材の表面精度は低く、凹凸のある表面です。
黒皮材の表面には「黒錆」が発生しています。(これが黒皮と呼ばれる所以です。)
表面を腐食から守る役割がありますが、メッキにおいては少し厄介な存在です。
基本的な黒皮剥離だと少し黒皮が表面に残ります。
その上にメッキを施すため、仕上がり面には凹凸が残ります。
黒皮の厚さや状態によっても仕上がり面は異なります。
どの仕上がり面で良しとするかは、お客様の使用用途に寄ります。
(例:メッキ処理後に塗装)
黒皮材へのメッキ仕上がりを良くしたい!
黒皮材へのメッキに切削面同様の仕上がりを求める場合は、
黒皮部分を剥ぐ加工をお願いしております。
「そこまでの品質は求めないけど、
それなりに綺麗な仕上がりにしたい!」
このようなご要望に対しても、お応え可能です。
弊社にて適切な前処理を行うことによって、
綺麗な仕上がりにいたします。
切削面へのメッキ
切削面へのメッキは光沢を有し、綺麗な仕上がりになります。
品質上重要なこと
お客様がメッキの品質を考えるうえで重要なことは、
「メッキで求める目的を設定すること」
です。
目的を大別すると、
・機能性
・装飾性
の2つに分かれます。
弊社では、お客様の目的に応じたメッキを提案しております。